昇段審査でした。冬は嶺南会場と嶺北会場に分かれるので、例年受審者数が少ない。
自分を出し切ることは大事だが、かかり稽古では受からない。たった一分間の立ち合いなのに、10本も20本も技を出す。相手のことを考えずに、自分の事だけを考える我儘勝手。一度打ち出したら止まらない猪突猛進。相手の動きにつられて動く、相手の打ちにつられて技を出す。それでは受からない。 触刃の間から交刃の間への緊迫感、そこからの我慢が大事だと思う。剣先を動かすな。一寸たりとも引くな。そしてここぞという時は捨てきって打て。石火之機。乗るか返るかは自分次第。
夫剣者瞬息 心気力一致
昇段審査は日頃の修練の成果を試す場所。だから、稽古もしないでたまたま合格した人間は不幸だと思う。合格が大事なのではなく、合格するまでの過程が大事なのだ。
準備万端で合格した人もたまたまの人も、今後はその段にふさわしい稽古をされることを期待します。
「継続”こそ”が力なり」 おめでとうございました。
byサム
コメントをお書きください